太氣拳漸の会

          TAIKIKEN  ZENNOKAI                            

太氣拳は中国武術をrootsとし日本で創始された拳法です。その考えは訓練によって何かを付け足すのではなく元々、自分の中にあるものを見い出すというものです。稽古では突き蹴りの動作や形骸化した型練習には重点をおいていません。それは外面の形式に関することよりも内的な体験をすることが重要であると考えるからです。その特徴は静から動へ移行していく稽古体系により武術の基礎をなす内功を練り上げていくことにあります。 また太氣拳の組手は闘いではなく心と身体を『解放』して動くワークです。そこに敵意が入る余地はなくあるとすれば敬意。 一見、相対的ですが自己を知る手段であり組手なしに武術としての気づきは確立されないと言えます。 80年代より太氣拳は独特の稽古法と実力の高さで知られてきましたが、組織化することはなく数十年経っても変わらない一貫したそのスタイルは、これまで静かに伝承されてきたものです。